菓子パンは添加物が山盛りの製品もあるので注意
菓子パンは、惣菜パンに比べると添加物の数は少ないのですが、パン生地に加えて中身のあんやクリームに添加物が使われています。このため、菓子パンはほかの食品よりも総数は多くなってしまいがちです。なかには、添加物が山盛りの菓子パンもあるので注意しましょう。
菓子パンに使われるベニコウジ色素
木村屋總本店の菓子パン【ジャムパン】に使われているベニコウジ色素は、ベニコウジカビの菌体より抽出して得られた赤色の色素です。この色素を5%含むえさをラットに13週間与えた実験では、腎細管に壊死が認められました。
つまり、腎臓に障害をもたらす可能性があるということです。ただし、添加物として微量を用いた場合は、人体にどのような影響を及ぼすのかは不明です。
菓子パン【パスコ クリームパン】に使われているソルビトールは、ソルビットとも言います。ソルビトールは糖アルコールの一種で、もともとは果実や海藻などに含まれている甘味成分です。
工業的にはぶどう糖やデンプンから作られます。その由来や動物実験の結果から、安全性は高いと考えられます。ただし、ヒトが1日に50g以上摂取すると、下痢を起こすことがあります。
菓子パンに使われる化学合成物質
菓子パン【パスコ クリームパン】や菓子パン【薄皮ピーナッツパン】に使われているアルギン酸エステルは簡略名で、正しくはアルギン酸プロピレングリコールエステルと言います。海藻に含まれる粘性物質のアルギン酸とプロピレングリコールを結合させたものです。
プロピレングリコールは自然界にない化学合成物質ですが、動物実験では毒性はほとんど認められていません。ただし、鶏卵に注射した実験では、ヒナに小肢症が観察されました。
アルギン酸プロピレングリコールエステルについては、これまでの動物実験では毒性はほとんど認められていません。ただし、アレルギー体質の人が摂取すると、皮膚発疹を起こすことがあるので注意しましょう。