葬儀の準備でまずすべきは訃報を伝えること
遺体を安置したら、葬儀の準備を始めます。慌ただしいなかで行うため、どうしても葬儀社に任せっきりになってしまいがちですが、費用などに合わせて基本的な決定を下すのは遺族の仕事です。故人の意向や遺族との兼ね合いもあるため、のちに困ることがないように、慎重に行動しなければいけません。
葬儀の準備ではまずは訃報を伝える
ほかにも葬儀社には任せられないいくつかの仕事があります。その内容を忘れずに確認しておくことが必要です。
実際に遺体の搬送が終わったら、まずは遺族から親族や友人などへ連絡をします。詳細な葬儀日程などは後日改めて知らせるとしても、まずは訃報を伝えなければいけません。
基本は3親等以内の親族や近しい友人への連絡ですが、この際に、一緒に葬儀を頼む菩提寺へも連絡してください。訃報と共に、葬儀を依頼したいことを伝え、僧侶の都合などを確認します。
そして、葬儀社と、遺族の代表となる喪主を決定。遺族と僧侶、葬儀社それぞれの都合が合うところで葬儀日程を確定し、その予定を改めて近親者に伝えます。
このとき、誰がいつどこで、どうして亡くなったのか、葬儀の日程や場所などをまとめて連絡します。喪主の氏名と故人との間柄、責任者の連絡先も、弔電などを送る際に必要になるので、忘れず伝えなければいけません。
葬儀の準備で必要になる費用を用意
こうして葬儀の日時、場所などを決めて連絡が取れたら、葬儀社に確認し、近々で必要になる費用を用意します。
斎場や火葬場の費用、通夜を担当してくれる僧侶への謝礼金、遺体の搬送費用などを、それぞれ複数の相手に渡すことになります。事前に細かく葬儀社から見積もりを受け、足りなくなるようなことがないように、間違いなく用意しておかなければいけません。
その後、最後に待っているのが納棺の儀です。遺族や関係の近い人々だけで行い、故人の死装束を整え、愛用品などと共に納棺します。この儀式が終わると、そのあとは通夜、葬儀、火葬と慌ただしく進んでいきます。
納棺は、喪主を含めて、遺族にとっては故人と過ごす大切な時間です。有意義な時間を過ごし、悔いが残らないようにすることが大切です。