中古住宅の設計図書「衛生設備図」必ずチェック
古い物件を購入してリフォームしたいというような場合は、改築に問題がないかどうかを事前に確認しておく必要があります。たとえば、完成当時は問題がなかったけれど、建築基準法の制定・改正によっていつの間にか建ぺい率や容積率がオーバーしたという物件もあります。中古の戸建てを選ぶポイントについて見ていきましょう。
中古物件が建てられたときの設計図書
中古の戸建てで建築基準法の制定・改正によって建ぺい率や容積率がオーバーしたという物件の場合、リフォーム後は元の家よりも小さなものしか建てられません。
また、築年数が古かったり、耐震性を備えていないと、住宅ローンの借入や税制上の特例が受けられなくなる可能性もあります。
中古物件が建てられたときの設計図書はかならず入手しておきたいものです。しかし、新築と違って前の家主が既にリフォームをしている場合もあります。その場合は、図面が現在の状況を反映したものだとは限らないため、資料を元に一カ所ずつ確認していく作業が必要になってくるので要注意です。
衛生設備図に書かれた排水系統を確認
漏水などのトラブルが発生した際のことを考えると、現在の配管の状況がわからないと対処が難しくなることも予想できます。物件の最新状態が記されている設計図書がない場合は、リフォームをするのにあたって、現地調査を行わなければならず、費用がかさんでしまう可能性も考えられます。
そこで、中古住宅の設計図書をチェックする際は、かならず「衛生設備図」があるかどうか、そしてそこに書かれた排水の系統を実際に確認しておきましょう。衛生設備図には給水経路のほか、配管や排水経路に必要な勾配も記されていますが、こうした情報はリフォームをする際にも必要不可欠です。
ほかにも、水回りでは給水管の異音の有無、蛇口や排水口の水の流れや臭いなどにも気をつけることが必要。給排水のトラブルは非常に厄介なので、内見の段階で問題になりそうな箇所をチェックしておき、対処能力も高めておきましょう。