遺言書以外に「書面」で残しておくとよいもの
普段の会話のなかで、それなりに伝えることも大切ですが「書面」として残すことでより明確になることもあります。遺言書と違って法的な効力はありませんが、亡くなった人の心を理解してもらうためにも書き残すことは大切です。遺言書以外に、書面で残しておくとよいものをまとめました。
遺言書以外に遺品整理を書面に残す
「財産のこと」は遺言書だけでなく書面で残しておくべきでしょう。不動産、預貯金(金融機関名、支店名、名義など)、有価証券(金融機関名、取引店)、保険(保険会社名、保険の種類(生命保険、医療保険、自動車保険、火災保険など))、会員権、その他の財産(貴金属、絵画、着物など)、借入(住宅ローン、自動車ローン、カード
ローンなど)。遺言書があればその保管場所も記載しておきます。
「葬儀のこと」も書面で残しておきたいところ。一般葬、家族葬、葬儀はしない、あるいは家族に任せるなど、形式の希望があれば伝えておきます。また、誰をよんで、どんな葬儀にしてほしいかなどのイメージを伝えておきましょう。
「形見分け、遺品整理のこと」も遺族には大切。どのように分けるかを伝えておきます。遺族にとってはどうでもいいものでも、友人や知人にとっては大切というもの、特別な価値はないけれど、先祖代々大切にしてきた貴重なものなどもあるでしょう。品名と渡してほしい相手や保管場所の希望なども決めておきます。
遺言書以外に家族のことを書面にする
「ペットの世話」も忘れてはいけません。ひとり暮らしの場合、残されたペットを誰に引き取ってもらうかも決めておきます。家族の生活環境によって引き取れない場合などは、受け入れ先を探しておきましょう。
「家族のこと」も遺言書以外に書面に残します。両親について、氏名、生年月日、どんな親だったかなど。子どもや孫について、氏名、続柄、連絡先、子どもや孫に対して思うことや印象に残っている思い出などを残しておきます。
「家系図」を書面で残すのもよいでしょう。ルーツを知るということは自分の起源を知ることにもなります。家系図の中の個人の欄を作って、誕生日や結婚式の日付なども記入しておきましょう。
「お墓のこと」も書面で残しべきことです。先祖代々のお墓なのか、新しいお墓にするのか、お墓について決まっていれば、住所や霊園名を伝えます。あるいは自然葬、散骨、樹木葬といった希望があれば伝えておきましょう。