酸味料には合成も天然も毒性の強いものはない
酸味料とは、酸味を加えるとともに保存料の代わりとしても使われる添加物です。クエン酸や酢酸がよく知られていますが、それ以外にもさまざまな合成の酸味料が存在。また、天然の酸味料もあります。いずれも何らかの酸であり、食品に含まれているものも多く、毒性の強いものは見当たりません。
合成酸味料はいずれも何らかの酸
酸味料は、その名のとおり酸味を出すために添加されるものです。合成の酸味料は次のようになります。
アジピン酸、L-酒石酸、L-酒石酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、酢酸ナトリウム、DL-酒石酸、DL-酒石酸ナトリウム、DL-リンゴ酸、DL-リンゴ酸ナトリウム、二酸化炭素、乳酸、乳酸ナトリウム、氷酢酸、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、リン酸です。
いずれも何らかの酸であり、もともと食品に含まれているものも多く、毒性の強いものは見当たりません。とくによく使われているのは、乳酸、クエン酸、氷酢酸などです。
酸味料は細菌の増殖を抑える作用
ただし、どれがいくつ使われていても、具体名は表示されず、「酸味料」という一括名でしか表示されません。
なお、天然の酸味料には、イタコン酸とフィチン酸があります。イタコン酸は、麹菌によるデンプン、または粗糖発酵培養液から分離したもので、フィチン酸は、米ぬかまたはトウモロコシから抽出したものです。どちらもその由来から、安全性に問題はないと考えられます。
酸味料は、食品に酸味を出す目的で使われます。また、酢酸でも分かるように、酸には細菌の増殖を抑える作用があるため、保存性を高める目的でも使われます。
記事カテゴリ: カルチャー