領収書の偽装を中古レジスターで検証してみた
出張でホテルに泊まったり、商談で会食した時にもらう領収書。後で経費として会社に請求する時の証明書として必要です。よく「レシートではなく、領収書を下さい」と耳にしますが、税務法上はレシートと領収書の区別はありません。ここでは、領収書の偽装を中古レジスターで検証してみました。
架空領収書の偽造は昔から存在する
領収書は支払先(店舗名)・日付・明細・宛名(顧客名)の記載があればOK。「上様」「お品代」と書かれた領収書よりも、品代が細かく明記されたレシートの方が場合によっては通りやすいこともあるでしょう。
この領収書、なじみの店だと金額が書かれていないものを渡してくれることもあります。客が好きな金額を記入して会社に請求できるので、実際の金額以上を書き込めば差額がフトコロへ…。
昔からこの手の領収書の改ざんや架空領収書の偽造は存在しますが、最近はより巧妙になってきています。架空領収書の作り方を検証してみました。
レシートや領収書の偽造は一見不可能に思えますが、実は簡単。レシートプリンターや専用ロール紙(感熱式)は市販されています。少々のプログラム知識があれば、PCにて本物のレシートを模倣できるでしょう。
領収書の偽造による経費請求が半永久
しかし、もっと簡単な領収書の偽装方法があります。それは、オークションサイトでレジスターそのものを入手してしまうこと。中古の完動品が1万円前後から出品されています。
狙い目は、自作したお店のロゴがSDカード経由などでレジスターに取り込めるタイプ。日付や金額はもちろん、レシートに印字されるロゴや住所が手軽に差し替えられます。複数のロゴを用意すれば、架空領収書の偽造による経費請求は半永久的に可能ということに…。
レジスター本体で店名や電話番号などを入力できるものの、領収書に店のロゴが入ると本物感が格段にアップします。メーカーに頼むと有償ですが、自分で作ればタダ。ドロー系ソフトで自作可能です。専用ツールでSDカードに書き込み、レジスターで読み込みます。