PCを使った領収書の偽造は印鑑のカスレも再現
店名・住所・電話番号の彫られたゴム印、担当者の印鑑、手書きまたは専用のチェックライターで金額が明示された領収書は、感熱紙のレシートや領収書より信頼性が高いように思われがちです。そこで、PCを使った領収書の偽造方法を検証してみました。店や会社の印鑑のカスレもリアルに再現します。
領収書の偽造はPCを使うと低予算
領収書自体は文具店で市販されていますが、1枚の領収書の偽造のために店舗のゴム印や担当者の印鑑をわざわざ作るようなメンドクサイことはしないだろうと誰しも考えるわけです。
けれども、1,000円の買い物をして領収書が10,000円であれば、9,000円がフトコロに入る計算に…。複数のハンコ屋さんで数種類のゴム印を作れば、たちまち数万円の小遣い稼ぎができてしまいます。領収書の偽造を実行する不届きな輩がいても、不思議ではないでしょう。
また、こうした領収書の偽造は、PCを使うと低予算で大量に種類の異なるものが作れてしまいます。用意するのは、ドロー系ソフトとイメージスキャナー、そして店舗や会社の印鑑が押されたサンプル書類…。
領収書偽造の手順は領収書購入から
ゴム印のカスレ具合をそのままイメージとして取り込み、市販の領収書に印字します。適当な金額にしてありふれた名前の三文判でも押せば、偽造領収書の完成です。手書きの領収書に見えたからといって、必ずしも本物である保証はどこにもありません…。
PCとスキャナーを利用した領収書偽造の手順は、文具店で領収書を購入から。主要メーカーのものを複数冊用意すれば多くの種類が作れます。続いて、会社名と代表取締役名の印影を、本物の書類(小切手・請求書・領収書)からスキャン。ゴム印の濃淡もそのまま取り込みます。
ドロー系ソフトでスキャンした印影からゴミを取り、住所などを追加。架空の店名なら、ロゴは店の業種に合わせ毛筆や太角ゴシックをチョイスすれば本物感が出るでしょう。