ネット通販が発行するWeb領収書の偽造は簡単
いまやネット通販は生活インフラのようなもの。一般家庭のみならず、企業内でもネット通販を利用することがあるほどです。そこで、ネット通販が発行するWeb領収書の偽造方法を検証してみましょう。じつは、ネット通販が発行するWeb領収書の偽造は簡単。HTMLの知識が無くても簡単にできてしまうのです。
領収書に表示された数字を簡単に偽造
ネット通販が当たり前の時代、企業内でもコピー用紙や備品をネットで注文することがあります。個人IDでログインして購入し、画面に表示される領収書を印刷して経理で精算…というパターンも多いでしょう。経理は、印刷された通販サイトのロゴ・日付・金額を確認し、購入費用を支払います。
ここで問題なのは、領収書が自分のPC画面にネット経由で表示されること。ブラウザで閲覧ということは、HTMLによる表示が基本。領収書を表示中にショートカットメニューでページソースを表示させれば、HTMLが丸見えです。
名前を付けてHTML保存すれば、編集できます。領収書に表示された数字や文字を簡単に偽造できてしまうのです。
領収書の偽造にはHTMLの知識は不要
領収書の偽造にはHTMLに関する知識は一切不要。テキストエディターなどでHTMLファイルを開いたら、修正したいテキストを一括置換します。例えば、「991円」を「9910円」に全置換したら、再度HTML保存するのです。
適当なブラウザでこのファイルを開けば、あら不思議、9910円の領収書の出来上がりです。発行日・注文日・注文番号・商品名・住所など、すべてこの調子で書き換えられます。「再発行」などの文字を消したければ、同じ長さのスペースで埋めるとレイアウトが崩れないでしょう。
ちなみに、領収書がHTMLではなくPDFファイルとして表示された場合、PDFは編集不可となっている可能性大です。その場合は、Photoshopかスクリーンショットしたものをペイントで開きます。画像データとして、領収書を偽造できてしまいます…。