東京メトロと都営地下鉄の駅名標の共通化が進む
東京メトロの正式名称は東京地下鉄。つい営団地下鉄と呼んでしまいがちだが、年齢がバレる一因に。“ 東京12チャンネル”や“ 国鉄”と同じような現象だ。2004年の営団地下鉄民営化に伴い誕生した東京メトロでは、ナンバリングを比較的早い段階で導入されている。
東京メトロの駅名標はアイコン的存在
駅名標を含むサインシステム全般が更新され、現在の東京メトロのスタイルに。“Futura”の駅番号は視認性もさることながら、デザインも美しく、今や首都東京を代表するアイコン的存在として君臨している。なお、試験段階では濃紺の駅名標も存在した。
都営地下鉄は、東京都交通局が運行する公営地下鉄。東京メトロと比べてパッとしないイメージなんて言っちゃダメ。軌間が3つも存在するレアな地下鉄なのだ。
都営地下鉄と東京メトロは、設備やサービスなどにおいて足並みを揃えて導入することが多い。2004年の東京メトロ誕生以降、サインシステムの更新に関しては、共通化がさらに進んでいる。
三田線ホームにメトロ仕様の駅名標
デザインこそ異なれど、和文に“新ゴ”、欧文に“Frutiger”、駅番号は“Futura”と、都内の地下鉄として同一仕様に。上下の帯が都営のアイデンティティだ。
東京メトロと基本的なサインの仕様の統一が図られているとは言え、いざ見比べると大きな違いが見えてくる。そんな双方のサインの観察にピッタリなのが、東京メトロとの共同使用駅である白金高輪駅。2社のサインが同じホームに並ぶ光景はもじ鉄垂涎。同様に九段下駅でも観察可能だ。
東京メトロとの共同使用駅である白金高輪駅の三田線ホームにはメトロ仕様の駅名標も。メトロの駅名標に記された“ 三田”の文字が新鮮だ。都営の番線標のデザインにも似ているためか、違和感を覚えることはない。ちなみに、泉岳寺駅には京急カラーとなった都営の駅名標も。
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