高齢者の医療保険は終身型への加入がおすすめ
医療保険はケガや病気全般に対して保障が用意されていますが、これにも保障期間によってふたつのタイプがあります。ひとつ目は、10年や20年などの期間を区切って更新される定期型で、もうひとつは一生涯保障が続く終身型。その区別については、保険料の払い方をみるとわかりやすいでしょう。
高齢者の医療保険に定期型はメリットなし
基本的に、定期タイプの方が保険料は安くなるのですが、当然それは若いころの話です。生命保険と同じく、医療保険でも、保険料は加入時の年齢が高いほど高くなります。定期タイプは更新の度に保険料も更新されるため、それに伴って保険料が増額されるのです。
これに対し、終身型は比較的保険料が高いのですが、金額は一生涯通じて変わりません。高齢になってから入り直すなら、定期型にすることによるメリットはあまりないので、終身型への加入がおすすめです。
医療保険は保険期間以外にも、解約返戻金を支払うタイプと支払わないタイプで分けられます。たとえば、若いころに定期型で契約し、ある程度年齢が上がってから解約して終身型に乗り換える場合には返戻金があるタイプの方がお得になる可能性は高くなります。
高齢者の医療保険再加入は解約返戻金なし
しかし、高齢になってから医療保険に再加入する場合、解約することを考えている可能性は低いかと思います。それであれば、解約返戻金なしで月額保険料が安い商品の方がお得です。
医療保険でお金が支払われるのは、基本的に病気やケガをしてしまったとき。病気の種類や治療費などによって、給付金額が決まるのが一般的です。
それに対して、少し計算がわかりにくいのが入院日額。病気でもケガでも関係なく、単純に入院した場合にはその日数に応じた費用が支払われるのが基本的な計算法となっています。
しかし、なかには入院の原因が病気かケガかで入院日額が変わる商品があります。このような保険では、病気による入院が疾病入院、ケガによる入院が災害入院とよばれます。
もし仮に入院中に病気とケガの両方を治療する必要があったとしても、支払われる給付は片方のみです。少々計算が複雑になるので、事前にしっかりと確認をしておきましょう。