飲料に含まれるビタミンCはL-アスコルビン酸
紅茶飲料は【午後の紅茶】の独壇場といった感があります。さまざまな種類が発売されていますが、いずれも香料が添加されています。また、酸化防止に添加されているビタミンCは、化学名ではL-アスコルビン酸。大量を摂取すると、気分が悪くなったり、下痢をしたりします。
L-アスコルビン酸の毒性は弱い
紅茶飲料には、必ずと言っていいほど香料が添加されています。紅茶の香りを強めるためです。しかし、紅茶本来の香りや味が失われてしまうこともあります。ほかにも、酸化による色や香り、味の低下を防ぐ目的でビタミンCが添加されています。
ビタミンCは、もともとは果物や野菜などに含まれる栄養成分。化学名をL-アスコルビン酸といいます。急性毒性はきわめて弱く、慢性毒性も認められていません。ただし、ヒトが1日に6gという大量を摂取すると、気分が悪くなったり、下痢をしたりします。
ちなみに、L-アスコルビン酸の類似物質として、L -アスコルビン酸ナトリウム、L-アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L-アスコルビン酸パルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸2-グルコシドがあり、これらもL-アスコルビン酸と同様に酸化防止剤として使われます。
L-アスコルビン酸をビタミンC表示
そして、いずれのL-アスコルビン酸を使った場合でも、「ビタミンC」という表示でよいことになっています。安全性については、4品目ともほとんど問題はないと考えられます。
【紅茶花伝 ロイヤルミルクティー】に使われているクエン酸ナトリウムは、クエン酸にナトリウムを結合させたものです。クエン酸は、もともとレモンやみかんなどの柑橘類に含まれている酸です。化学的に合成されたものが、酸味料やpH調整剤として使われています。
もともと食品に含まれている酸であり、安全性に問題はありません。クエン酸にナトリウムが結合したクエン酸ナトリウムも安全性に問題はないと考えられます。ただし、ナトリウムを摂取することになります。