シニア向け分譲マンションに暮らし続ける注意点
多少身体が弱くなってしまっても、バリアフリー化された住宅で最低限の支援を受けながら自由な生活を送ることができるのが、シニア向け分譲マンションの最大の魅力です。ただし、介護サービスが用意されていない以上、もし身体に障害を負って介護が必要になってしまったら、そのまま生活を続けることは難しくなるかもしれません。
シニア向け分譲マンションで要介護
もし同居したり介護に通ったりできる家族がいれば、その介護を受けることで生活を続けることは可能です。しかし、たとえば老齢の夫婦でどちらか一方が要介護状態になってしまうと、介護をしながら暮らしていくのは容易なことではありません。
また、子どもたちにも仕事や生活があるため、かならずしも介護のために通ってくれるとは限らないでしょう。そうなると、外部の介護事業者に依頼して、支援を受ける必要が出てきます。
介護事業者による支援で生活することが可能ならば問題はありませんが、毎月の管理費などで高額の費用を支払っているなか、さらに介護費用まで工面するのは難しいでしょう。もしその生活を維持することができなくなれば、やはりそこを退去し、老人ホームに移るしかなくなってしまいます。
シニア向け分譲マンションの隣人関係
また、なかにはちょっと前まで普通に生活していたのに、認知症になったことでほかの住人との間でトラブルになることもあります。
シニア向け分譲マンションは賃貸物件と違い入居者の所有物なので退去を求められる可能性は低いですが、退去もできず、隣人関係で悩み続けることになるかもしれません。
入居してから時間がたち、入居者の年齢が高くなればなるほどこういった問題は増えていくもの。コンシェルジュや管理者が仲裁に入ったとしても解決できるとは限りません。こういった点は、事前に考慮しておく必要があるといえます。
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