マンション購入前にチェックすべきポイントは?
マンションは建物の規模や高さによって仕様が異なってきます。総戸数が10~50戸程度の小規模マンションは住宅地にあることが多く、静かな住環境を確保することが可能。ただし、便利な共有施設は少なめです。これに対し、総戸数200戸以上の大規模マンションは共有施設が充実しており、超高層階は価格も高くなりますが見事な眺望が楽しめます。
マンションの価格は階数や位置で変化
総戸数が50~200戸の中規模マンションはその中間的存在で、立地的には住宅地と商業地が混在していることが多くなります。分譲マンションはほかの居住者との付き合いも出てきますが、一般的には小規模マンションの方が、住民同士の付き合いが充実している傾向にあります。
マンションの価格は階数や位置、方角で変わってきます。高層階は採光と眺望に恵まれているので、基本的には階数が高いほど価格が上がるのが一般的。また、リビングが南側にある部屋も採光がよいので価格も高くなります。
さらに「角住戸」は3方向から採光を得ることができ、バルコニーも広くとれるので基本的に高価格です。また、部屋の広さを決める際は、国土交通省が示す「誘導居住面積水準」なども参考になります。
最近の新築マンションは、完成前に完売することも珍しくありません。そのため、近くの空き地にモデルルームが建った時点で検討を開始しなければなりません。
マンション建設では設計前に地盤調査
しかし、日当たりや風通しの具合、エレベーターの運転音などはモデルルームでは確認できないため、設計図書をしっかりチェックしてください。基本的には販売センターなどに備えつけられているので確認してみましょう。
マンションの建設では、設計に先立って「ボーリング調査」とよばれる地盤調査を行います。そこで得た地盤の強さや特性などのボーリングデータは、設計図書の構造図でチェックすることが可能です。
一方で、マンション各階の「階高」も確認すべきポイントのひとつです。階高は階の床面から上階の床面までの高さを指したもので、室内の床の上面から天井の下面までの高さを測った「天井高」と混同しやすので注意してください。
天井高はリフォームなどで変えられますが、階高は完成後には変えられません。そのため、マンションの基本性能を決める重要部分だといえます。