中古マンションで気を付けたい事故物件の調べ方
マンションも戸建てと同じく、完成から10年間で資産価値が一気に下落します。それ以降は下落率が低下するため、資産価値の観点では、築10年以上の中古マンションが安定していておすすめです。ただし、古ければ古いほどよいというわけではありません。1981年の建築基準法改正で新しい耐震基準が導入されたためです。
21世紀以降に建てられた中古マンション
1981年の建築基準法改正前に建っていたマンションでも大地震の揺れに耐えたという例はありますが、改正後に建てられた物件を選んだ方が安全だといえます。
また、2000年に耐震基準改正や住宅性能表示などが定められたこともあり、21世紀以降に建てられたマンションの多くは遮音性や断熱性に優れています。ディスポーザーや床暖房、IHクッキングヒーターといった設備も揃っており、わざわざ追加購入する必要もなくなりました。
戸建ての中古住宅もそうですが、中古マンションの最大の魅力はやはりリーズナブルな価格です。国土交通省の調査によると、2016年度の住宅ローン年間返済額の平均値は、新築分譲が年間約121万円なのに対し、中古は約97万円というデータもあります。
中古マンションで要注意な事故物件
さらに、新築を購入する予定で資金を用意していた場合は、浮いた金額でリフォームも可能。自分好みの仕様にすることができるのも、魅力のひとつです。
中古マンションで要注意なのは「事故物件」。売り手側の告知義務に明確なルールがないため、自分で調べて怪しい場合はかならず不動産会社に聞くようにしましょう。
なお「大島てる」は、事故物件の公示に特化したサイト。殺人や自殺、火事、孤独死などが起きた物件が、地図上で炎のマークとして表示されるようになっています。
住みたいエリアが決まった場合は、念のためにみてみると、治安水準の目安にもなるのでおすすめです。炎マークをクリックすると、心理的瑕疵の理由なども読めます。