中古物件を選ぶ際も所在地や土地の価値が重要
新たな住まいを手に入れるとき、戸建てを建てる以外にも中古住宅を購入するという選択肢もあります。最近は「住宅を建てては壊す」から「良質な住宅を長く使う」という流れになっており、国や自治体も税制の見直しや補助金制度を実施して、中古住宅購入の後押しをしています。
中古物件を安価で購入してリフォーム
かつて、中古住宅は税制や融資制度でも新築より不利な面があったため、「価格は安いけど性能が劣る“安かろう悪かろう”な物件」としてみられていました。しかし最近では、中古でも基本性能が高まっていて、外観や内装が新築とあまり変わらない物件も増えてきています。
また、中古住宅を安価で購入してリフォームをするのも流行っています。不動産会社が買いとって抜本的なリフォームを行い、性能的にも向上をさせた「リノベーション住宅」として販売するケースが増えてきているのです。
購入者が自分でリフォームをする場合もありますが、築年数が長いと改築に必要な金額も大きくなってしまうのがこれまでネックだった部分です。しかし、いまではリフォームに必要な資金を住宅ローンに組み入れて、同じ条件で融資してくれる場合もあるため、手を出しやすくなってきています。
立地に問題があると価値が保てない
新築の戸建ては、完成から10年間で資産価値が一気に下落します。しかし、築15年前後の物件は既に価格相場が落ち着いていますから、資産価値を保ちやすく、売却時にも利益が出しやすい傾向にあります。
中古物件を選ぶ際も、「所在地」や「土地の価値」が重要になってきますが、人気エリアや駅に近い物件の価格が高いのは新築と同じです。ただし、中古の方がリーズナブルではありますし、なんといっても購入後に資産価値が下がりにくいというのは魅力的です。
土地は建物よりも資産価値が目減りしにくいため、物件価格に見合うかどうかを判断するのが重要です。地盤や地形、道路幅などは事前にしっかりとチェックしましょう。駅から遠く離れていたり、立地に問題があると資産価値が保てない場合があるので、しっかり選ぶ必要が出てきます。