マイホーム選びで欠かせない「住まいの条件」
ほとんどの人にとってマイホームは一生に一度の、そして人生最大の買い物といっても過言ではありません。そのためどうしても「頭金は?」「毎月のローンの支払額は?」など、資金繰りのことが気になってしまいがち。しかし、家選びにおいて大切なのはお金のことだけではありません。
住まいの条件「エリア」の利便性
住まいを選ぶうえで欠かせないのが「エリア」「物件タイプ」「間取り」そして「価格」です。この4つの条件がすべて揃っている理想の家と出会えればよいのですが、なかなかそうはいきません。
必然的にどれかは妥協しなければならなくなります。それが当然であれば、逆にこれだけは譲れないというポイントを明確にしておきたいところ。そうでないと、実際に暮らし始めてから後悔することになるかもしれません。
住まいの条件の「エリア」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、リクルートが毎年発表している「住みたい街ランキング」などでしょう。東京なら吉祥寺や恵比寿、中目黒などが常連です。
毎年上位にランクインする街は、街全体の雰囲気や知名度はもちろんのこと、駅周辺の飲食店やそのほかの店舗、それにターミナル駅までのアクセスの利便性など、さまざまな面で魅力があります。住みたいと考える人が多いのも納得です。
車での移動がメインの地方は別ですが、東京や大阪、名古屋などの都市圏では、通勤や通学などに鉄道が欠かせません。そのため、家を選ぶうえで、職場や学校へのアクセスのよい場所というのがひとつの重要な条件となります。
住まいの条件「エリア」は環境も重要
また、東京なら、たとえば新宿や品川、東京駅など主要なターミナル駅までのアクセスも大切です。それと同時に、路線によって利用者の雰囲気や個性が大きく異なる点にも注意が必要です。
たとえば、東京なら東急東横線や東急田園都市線はどこか上品でオシャレな雰囲気ですが、京急線や京王線、小田急線などは比較的庶民的な印象です。どちらを選ぶかは好みによりますが、街自体の魅力と合わせて、どのような路線に住みたいかというのも家選びの大きなポイントとなるのです。
もちろん、エリア選びで重要なのは、通勤や通学に便利なことや好きな街、好きな沿線という点だけではありません。たとえば、毎朝出勤前にサーフィンをするために海の近くに住みたいという人もいるでしょう。
地域や路線といった大きな意味でのエリアも大切ですが、最寄駅から物件までの環境も重要です。駅まで徒歩何分か、途中にどのような店があるのか、どのような街並みなのか、どのような人たちが住んでいるのかといった情報も欠かせません。
それ以外にも、途中にコンビニはあるのか、夜歩いても安全かなどの治安の確認もチェックポイント。それらを一つひとつチェックして、妥協できることとできないことを見極めることが大切になります。