住宅ローンは金利以外の諸経費でも違いが出る
住宅ローンを選ぶ際に注意したいのは、金利のみに注目してその他の諸経費を忘れてしまうことです。結果的に高額な返済になりかねないため、面倒だと思わずにかならず複数の金融機関で試算をすることを怠ってはいけません。たとえば、事務手数料でも大きな差が出ます。住宅ローンの金利以外の諸経費について見ていきましょう。
住宅ローンは諸経費含めた総支払額
住宅ローンを選ぶ際は、金利の安さについつい飛びつきたくなります。しかし、実際はほかにかかる諸費用も合わせて総支払額を試算してよく比較するべきです。
例えば「保証料」。万が一、住宅ローンの契約者が返済不可に陥った場合、一時的に保証会社への支払いを立て替えるための費用です。ネット銀行では保証料のかからないローンも多かったりするのです。
「団体信用生命保険料」も要チェックです。団体信用生命保険は、住宅ローン専用の生命保険。契約者が死亡した場合や、高度な障害を負って返済不可に陥った場合、残金を支払い、精算してくれます。
住宅ローンで具体的にかかる諸経費
具体的に「借入額3,000万円・35年返済」の住宅ローンの諸経費を見てみましょう。
銀行Aはフラット35で金利は1.73%です。
毎月返済額は9万5,272円で、総返済額4,001万4265円となります。ここに、事務手数料30万8,000円、保証料が0円で総支払額は約4,032万円となるのでした。金利が変わらないため、総支払額はかわることはありません。
一方、銀行Bは変動金利で0.57%です。毎月返済額は7万8,807円、総返済額3,309万8,787円となります。ここに事務手数料が3万2,400円、保証料が57万8,000円がかかるため、総支払額は約3,371万円となりました。ただし、金利変動による増額のリスクがあります。
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