住宅ローンの頭金の増やし方とそのメリットとは
家を買う場合、その費用はローンに頼るだけではなく、多少でも頭金を用意するのが一般的です。これは、頭金を用意することによるメリットがあるから。一般的には、物件価格の20%ほどを頭金として用意しておくべきだといわれています。住宅ローンの頭金を増やすにはどんな方法があるか見ていきましょう。
住宅ローン頭金は貯蓄だけは非現実的
そこで、さまざまな住宅ローンの頭金の増やし方やそのメリットについて解説していきます。まず、基本となるのは貯蓄です。欲しい物件や自分の収入などを考えて、長期的なスケジュールを立てて貯蓄していきます。
頭金が多くなれば、ローン借入額が下がり、返済負担も小さくなります。また、ローンの融資を受けやすくなるのも大きなメリットです。
しかし、貯蓄だけで十分な額の住宅ローンの頭金を用意するという考えは、あまり現実的ではありません。時間がかかりすぎるからです。それでは、貯蓄以外で頭金を増やすためには、どんな方法があるのでしょうか。
もっとも一般的なのは、両親からの援助。ただし援助と一口にいっても、複数の方法が考えられます。
住宅ローンの頭金を親から借り受ける
まずは、親から資金を借り受ける方法。無利子で借りれば、ローンを組むよりもお得です。ただしその際には、借用書などを用意して、贈与ではなく借金だと証明できるようにしておきましょう。
次に、贈与を受ける方法。親からの住宅資金の贈与には、贈与税に非課税枠が設けられています。その枠内であれば、税金なしで資金援助を受けられるのです。
家の名義を親と共有する方法もあります。これなら贈与税などの心配はありません。ただし、住宅の一部が親の資産になるので、将来的に相続が発生します。兄弟がいる場合、その取り分で揉めることも考えられるので、事前に相談が必要です。
どの方法をとるとしても、自分たち夫婦や子どもだけでなく、同居や二世帯住宅などのかたちで両親の老後に関わる可能性もあるものです。十分に家族内で話し合いをしておく必要があります。