住宅の防犯対策は土地選びから始まっている
泥棒には「空き巣・忍び込み・居空き」の3パターンがあります。1番多いのは、言わずと知れた「空き巣」です。住宅への侵入窃盗罪認知件数の7割を占める空き巣は、人が留守の家を狙います。自宅にタンス預金をしている高齢者が主なターゲットです。そのほか、在宅中に侵入する「忍び込み・居空き」も約16%もあります。
住宅の防犯対策は土地選びの段階から
住宅の防犯対策というと、防犯カメラや防犯ライトなど泥棒の侵入をチェックすることに目が行きがち。塀を生垣にしたり、べランドの囲いを半透明にするなども同様です。
しかし、住宅の防犯対策は、土地選びの段階から始まるといっても過言ではありません。なぜなら、たとえば住宅密集地の場合は、隣家の屋根や倉庫などを使って侵入が可能になるからです。
また、狙われやすい土地といえば「人目につきにくい場所」。人通りの少ない路地や死角が多い袋小路に面した土地も要注意です。
住宅の防犯対策はドアや窓を重点的に
一方で、「知らない人がいても気にならない場所」も、気をつけるべき場所です。寺社や駐車場などと隣り合わせの土地は、まさに泥棒が何度でも下見にこられる「好立地」でしょう。
公園も、誰が長時間いても怪しまれません。夜間になれば人目も少なくなるので、逃走経路にうってつけです。そのような場所近くに家を建てる場合は、設計の段階から万全な防犯対策を施す必要があります。
住宅への侵入はほとんどがドアや窓からなので、そのあたりの防犯対策を重点的に行うのがもっとも大事です。玄関口なら、鍵はふたつ以上つけるダブルロックがおすすめです。
窓も、簡単には割れない、特殊なフィルムを挟み込んだ防犯ガラス、そしてできればロック機能がついたものを選ぶべきでしょう。
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