内装は見栄えだけでなくその役割も考慮すべし
住まいの印象を大きく左右するのが、窓や建具、床材といった内装。それぞれの種類と役割を知ることで、理想の空間づくりへとつながります。それらは見栄えだけでなく環境を整えるためにも非常に大きな役割を担うものです。たとえば窓には、採光や風通し、換気などの役割があります。設置場所や大きさ、開閉方式などを、役割に合わせて変えるのです。
窓の開閉方式によって風通しが決まる
風通しを決めるのは窓の開閉方式です。かつては2枚の窓を左右にスライドさせて開閉する引き違い窓が主流でしたが、いまは窓をすべらせる「すべり出し窓」、上下にスライドさせる「上げ下げ窓」などが、デザイン性も相まって人気を集めています。
板戸や襖、障子といった部屋の開口部に取りつける間仕切りは、内部建具といいます。開閉方法は開き戸、引き違い戸、折り戸が一般的。開き戸は主に洋室で使われており、高い密閉性が特徴です。
引き違い戸はレールや溝の上をすべらせるようにして開く戸で、よく使われているのは和室など。そして、クローゼットなどの収納部に多く用いられているのが折り戸。開けた戸の収納スペースが省略できるので、間口が狭くても全部開くという利点があります。部屋の用途から、デザインとも合わせて検討してみるといいでしょう。
壁や天井の内装材は化学物質に要注意
広い面積を占める床材も、インテリアのイメージを左右する大事なポイントのひとつです。みた目の美しさもさることながら、心地よさや耐久性にも気を配りたいところでしょう。畳やフローリング、カーペットなど、選択肢は豊富にあります。
床材の定番である木質系のフローリングでも、天然木をそのまま板にした無垢フローリングと合板などの基材に化粧単板を貼った複合フローリングのふたつがあります。それぞれ耐久性や質感などの違いを考慮して選びましょう。
壁や天井の内装材も種類が豊富ですが、有害な化学物質が含まれているリスクがあるので要注意。ただし、現在は大半が、有害物質の放散量が極めて少ないことを示す「F☆☆☆☆(Fフォースター)」の製品を用いているので安心です。