新築戸建ての「分譲住宅」とはどんな住宅なのか
コマーシャルなどで「分譲住宅」という言葉を耳にしたことのある人も多いでしょう。しかし、聞いたことはあっても、分譲住宅がどんな意味なのかはわからないという人もいるのではないでしょうか。はたして新築戸建ての「分譲住宅」とはどんな住宅のことなのでしょう?
分譲住宅の分譲は「分割譲渡」の略
分譲とは「分割譲渡」の略です。戸建て物件には建て方によっていくつかの名前があります。新築の戸建ては買い方によっていくつかのよび方があります。その代表的なものが「建売住宅」「売建住宅」「注文住宅」の3つです。
建売住宅は、既に建物が完成している、または完成間近の状態で売られる物件のこと。土地と新築の建物とのセット商品で、実物をみて購入することが可能。建築費は安くなることが多く、購入契約をすればすぐに入居できるメリットがあります。
売建住宅の特徴は、土地を選んだ時点であらかじめ建築会社が決まっているということ。あらかじめ家を建てる会社が決まっている土地を「建築条件つき土地」といい、契約してつくられる家を売建住宅と呼びます。
注文住宅はもっとも高価で、時間もかかる建て方。まず土地を探し、そこに建てる家を設計、建築を行う。設計事務所や建築家、ハウスメーカーなどにゼロから依頼して設計するため、可能な限り要求に応えた「こだわりの家」を目指すことができます。
分譲住宅は材料費などが安く済む
このうち、大規模にインフラを整備して建てた複数の住宅から、一戸ずつ分割して販売されるのが分譲住宅です。完成している物件を販売するという意味で、建売住宅と同じです。
分譲住宅の場合、大量に同じ資材を発注して建てるため、材料費などが安くすみます。また、設計も万人向けのシンプルなものなので、設計費も割安。安価な物件が多くなる傾向にあります。
部屋のつくりはシンプルなものが多くなりますが、価格を重視するなら分譲住宅を検討してみてもいいでしょう。