受け渡しを前「竣工検査」と「完了検査」の違い
買主が売主や施工会社の担当者と一緒に完成した建物の内部をチェックする内覧会は「竣工検査」とも呼ばれる大切な最終チェックの場です。ただし、受け渡し前に行わなければならない検査は竣工検査だけではありません。似たようなイメージの名前であるために間違えがちですが「完了検査」とよばれる検査も必要になってきます。
竣工検査とよく混同される完了検査
竣工検査とも呼ばれる内覧会は、全部を回ったあと担当者と一緒にチェック内容を確認し、合意事項をまとめた用紙に署名・捺印して終了です。
指摘した箇所がきちんと修正・調整できたかどうかをみるための再内覧会を行う場合もあります。納得がいくまで修正を求めるのは買主の権利でもあるので、積極的に質問して確認しましょう。
一方、この竣工検査と似たような名前でよく混同されるのが「完了検査」と呼ばれる検査です。竣工検査と完了検査はどう違っているのでしょう。
完了検査は竣工検査の前に行われる
完了検査は、建主が立ち会う竣工検査の前に行われる検査のことです。建築を行った施工責任者と施工を監督していた監理者が、完成した建物を改めてチェックします。
完了検査で確認するのは、竣工検査とは別のポイントです。法的な視点でみて建物の構造などに問題がないか、自治体などのルールにはふれていないかを調べます。
この検査が終わると、4日以内に「完了検査申請書」という書類を、それぞれの自治体に提出します。ただし、これらの手続きは監理者が行ってくれるのが基本。竣工検査も控えているため、買主は立ち会わない場合も少なくありません。
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