分譲マンションは50年住んで初めて元が取れる

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「家は買うべきか？　買うならいつか？」というのは、今後の人生を最も左右する選択だといっても過言ではありません。しかし、分譲マンションは50年住んで初めて元が取れるもの。じつは賃貸住宅のほうがお金のかからないのです。分譲マンションがコスト的にいかに不利かを見ていきます。

分譲マンションと賃貸住宅で計算

「家賃を払っていても自分のものにはなりません。それなら家を購入して、家賃の代わりにローンを払いましょう」といった、住宅の営業マンが語る典型的な営業トークです。

住宅を購入する人の多くは、「家賃はもったいない。それならローンを」と考えるようです。そこで、分譲マンションと賃貸住宅でその損得を計算してみます。以下に事例を挙げてみました。

ここでは、都心部における似たような間取りの分譲マンションと賃貸住宅を念頭に比較しています。物件価格や家賃は、当然立地や条件によって異なります。あくまでも目安として見てください。

この事例では、住宅ローンの支払い期間である35年で比較すると、実は約800万円ほど、賃貸住宅のほうがお金のかからないことがわかります。

分譲マンションは50年で賃貸と並ぶ

もちろん35年後に800万円以上の金額で住宅が売却できれば、住宅購入という資産運用は成功となるわけですが、実際は35年後には多くの人が定年退職しているため、その時点でマンションを売却して賃貸に移り住もうと考える人は少ないでしょう。

ローン完済以降も、分譲マンションに住み続けると考えている人のほうが普通でしょうから、そこまでシミュレーションしてみるとどうなるでしょうか？

先ほどの事例を基に、30歳で分譲マンションを購入し、80歳までそのマンションで生活し続けると想定して、同じ50年間を賃貸住宅で生活し続ける場合と比較してみます。

分譲マンションの場合、購入から35年後にリフォームすると想定して、６００万円を考慮してみました。これで比較してみるとどうでしょう。分譲マンションに50年住んで、やっと賃貸住宅とコスト的に並びます。つまり、住宅を購入した場合、50年以上住んで初めて元が取れるということになるのです。

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