医療保険よりもおすすめなのは現金預金での対応
リスクばかり考えていくと、だんだん不安になってくるもの。入院にかかる費用を考えると、医療保険に入っておかなければという気になってくるもの。でも、私自身はこの医療保険ですら「本当に必要なのだろうか?」と考えてしまいます。医療保険よりもおすすめなのは現金預金での対応だからです。
年収ぐらいの貯蓄でリスクには対応
もし、病気で1年間入院したとしましょう。1年の入院といったらかなり重い病気ですよね。1カ月にかかる医療費が15万円。これが4カ月目から高額療養費の関係で10万円程度にまで下がるので、1年間の合計が135万円です。
この間は収入が3分の2になってしまうので、年収500万円と仮定すれば、減少した収入は167万円。負担する医療費との合計金額が約300万円となります。
1年間で300万円ものお金が必要となる状況は、当然人生において一大事です。でも、冷静に考えれば300万円の預金が常時あれば、医療保険に入る必要がないとも考えられます。いわゆる「生活防衛資金」というものです。年収ぐらいの貯蓄があれば、たいていのリスクには対応できるものです。
掛け捨ての医療保険はおすすめしない
過剰に不安になり、掛け捨ての医療保険にたくさんのお金を費やすことはあまりおすすめできません。私自身は、最低限の保険があれば、医療保険にそれほどお金を使う必要はないと思っています。
医療保険は、入院・手術の給付金がメインの商品です。自宅療養の給付金が出るものが現時点ではほぼありません。ましてや、医療保険は、介護状態になった人への給付を対象とはしていません。
介護も行っている一定の施設への入所以外は、入院給付金の対象とはなっていないのです。しかし、実際は自宅静養や介護に関わるお金のほうが、家計には大きな負担となります。このリスクに対しては現状では現金預金で対応していくしかないのです。
■「保険」おすすめ記事
医療保険は自営業者なら日額1万円がおすすめ
退職後の健康保険は3つの選択肢から選択する