アルバス・セブルス・ポッターの苦悩とは?
アルバス・セブルス・ポッターは魔法界の伝説的英雄、ハリー・ポッターの次男でありながら、まともに魔法が使えません。仮に人並み以上にできることがあっても「ハリー・ポッターの息子なんだから当たり前」と言われ、できなければ「ハリー・ポッターの息子なのに情けない」と言われます。
アルバス・セブルス・ポッターの冒険
あらゆる場面で、「アルバス・セブルス・ポッター」である前に、「ハリー・ポッターの息子さん」と扱われるのです。ホグズミード行き許可証を焼き捨てたのも、スコーピウス以外に友達がいないからです。
そうしたアルバスが、スコーピウスとともに逆転時計を使った冒険に行くときの輝きは、どこか若き日のダンブルドアが、グリンデルバルドと意気投合し、「死の秘宝」を求めていた「愚かしくも残酷な夢」という言葉を思い起こさせます【死の秘宝第35章】。
ハリーもアルバスも、お互いを愛していました。生まれ育った環境があまりにも違い、お互いに頑固で愛情表現に不器用ところもあって苦悩しています。しかし、世の中の父と息子の大半は、そんなものかもしれません。ハリーにしても、もし父ジェームズが生きていたら反発して、スネイプのところに入り浸りになっていたかもしれませんしね。
アルバスに対するハリーの言葉とは
「親に育ててもらったことのない人物が親になった場合、子どもにどう接していいか分からない」という俗説を、アルバスに対するハリーの以下の言葉が証明しているようでした。
アルバス「ちがう! ただ、僕の父さんじゃなかったらいいのに」
ハリー「そうか。私も、おまえが息子じゃなかったらいいのにと思うことがある」(しん、と静かになる。アルバスは黙ってうなずく。ハリーは自分が口にした言葉の意味に気付く)
この言葉を聞いてアルバスは父親に幻滅します。ルーピンやダンブルドアなど、「遠くから見たときには憧れていた方だったのに、近くで見たらガッカリ」という描写が過去シリーズにいくつかありますが、ハリーも例外ではなかったようです。
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