三大疾病の特約を付けるかどうかの判断基準とは
保険料が高くなる大きな原因として、「特約」というオプション商品がたくさん付いてくる点が挙げられます。三大疾病にかかった場合、介護状態になった場合、障害状態になった場合など、さまざまなケースを保障する「特約」は、どれも説明を聞けば「なるほど必要かも」と思わさせられるものばかりです。
三大疾病の特約で保険料は上がる
しかし、三大疾病などの「特約」を保険に付加していくと、保険料はどんどん上がっていきます。もちろん保険料が上がれば貯蓄できる金額は少なくなります。冷静になってよく考えてください。
たしかに保険の説明を受けていると、いろいろなリスクに備えなければいけない気になります。でも、人生で起こる全てのリスクは保険だけで対応できるのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。もしかすれば、再びリーマンショックのようなことが起きて、給料がしばらくカットされるかもしれません。また、突然クルマが故障してしまうことも考えられます。
これからの大増税時代は、今以上に想定外のリスクが起こりやすいでしょう。そんな不測の事態に対応できるのは保険ではなく、やはり貯蓄なのです。全てのリスクを保険でカバーしようとは考えないでください。
三大疾病などの特約を取捨選択
とはいえ、保険でリスクをカバーすることを否定しているわけではありません。貯蓄で対応したほうがいいのか、保険で対応したほうがいいのか、判断に迷う場合もあるでしょう。
その判断基準は、「支払った金額に見合った価値があるかどうか」です。たとえば、「三大疾病定期特約」という「特約」があるとして、毎月4000円の掛け捨て型保険で30歳からスタートし、60歳までに三大疾病になった場合、もしくは60歳までに死亡した場合に500万円を受け取れるとします。
30年間での支払い合計は144万円です。あなたにとって、その特約が144万円に見合った価値があるのかを考えてください。親族に三大疾病にかかった人が多いようなら、当然あなたもかかる確率が高くなります。もしものときに500万円をもらえるのは非常に助かるでしょう。
このような考え方で三大疾病などの特約をひとつひとつを取捨選択することが、最適な保険選びに重要です。各項をしっかり吟味する必要があります。
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