医療保険は不必要!保険パンフレットの金額の罠
このところ、テレビや雑誌、クレジットカード会社からの案内などで、医療保険の宣伝をよく目にします。数ある医療保険のなかから、どのような商品にどのくらい加入すればいいのか、悩んでいる人も多いでしょう。はたして、医療保険は本当に必要なのでしょうか?
医療保険は本当に必要なのか?
保険会社の医療保険のパンフレットには、1回の入院にかかる費用や、一日あたりに必要な入院日額などの説明にびっくりするような金額が記載されています。そのような金額は本当に必要なのでしょうか?
その疑問に対する回答は、日本の社会保障制度にあります。日本は米国などと異なり、「国民皆保険制度」が布かれています。基本的には全ての国民が何らかの公的保険に加入しているのです。
この制度によって、私たちが病院で治療を受けた際、医療費の70%は私たちが毎月払っている社会保険料と国の税金でまかなわれ、自己負担は30%で済んでしまいます。
医療保険のパンフレットの金額
しかも、その30%の自己負担にも、「高額療養費」という上限があります。「高額療養費」とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度のことをいいます。
要するに、どんなに医療費がかかり、自己負担金額が多くなったとしても、一定金額以上は後日払い戻されるのです。それどころか、高額な医療費が見込まれる場合は、事前に申請しておけば、高額療養費を考慮した自己負担金額しか支払わなくてもいい制度になっています。
保険会社の医療保険のパンフレットに載っている金額は、実はこの「高額療養費」を適用する前の金額なのです。
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