エアライフルで優先すべきはパワーより命中精度
「エアライフルは『当たってナンボ』の銃」であり、銃選びの最優先ポイントは「命中精度」だと言える。近年販売されているエアライフルに限れば、どれも実猟で使うパワーは十分のため、長距離から比較的大型の鳥類を駆除するなど特殊な場合を除いて、あえてパワー重視の銃を選ぶ必要は無いという。
エアライフルの射撃距離は50m未満
特に、エアライフルで狙う狩猟鳥獣は比較的小さく、しかも猟場での射撃距離は50m未満がほとんどということからも、実猟向けのエアライフルを選ぶ際は、パワーよりも命中精度を優先すべきだろう。
エアライフルの銃の形状については、FXボブキャットに代表される「ブルパップ式」(弾装や機関部がグリップおよび引き金より後方に配置されている銃の方式)の人気が最近は高い。
銃の全長が短いため取り回しが良く、合わせて操作性の高いグリップなどが特長で、ヴィジュアルでも「従来のライフル銃」の形状と異なり近未来的で「カッコいい」印象を与える。
エアライフル選びは猟場の環境を想定
ただし、スリングを取り付けるには独自の工夫が必要な場合が多く、銃を両手で保持して歩くのが渉猟時の基本的なスタイルになる。
その点、「従来のライフル銃」の形状をしているFXサイクロンなどのエアライフルは、スリングを取り付けるのが容易で、肩に担いでの渉猟に向いており、装薬銃に慣れたハンターにはこちらの方が違和感なく扱えるだろう。
エアライフルの性能や形状についてはそれぞれの利点や特性が多岐に渡るため、自身がイメージする猟のやり方や、猟場の環境を想定して選択するのが良いだろう。また、新たな銃やパーツが続々と登場しているため、銃を選ぶ際には自らの情報収集に加え、銃砲店に直接相談することをお勧めする。
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