キラキラスターナイトDX新キャラ誕生秘話とは
最初はカセット版も『キラキラスターナイト』のままで行く予定でしたが、マスターアップ直前になってからタイトル変更を決意。同人版と混乱しないように、『キラキラスターナイトDX』に改めました。タイトル画面も大急ぎで更新したわけですが、まったく違和感のないデザインに仕上がったと思います。
キラキラスターナイトDXの新キャラ
実のところ、『キラキラスターナイトDX』のキャラクター追加については、半分は諦めていました。同人版『キラキラスターナイト』の時点ですでにギリギリまでチューンしてあるところに『キラキラスターナイトDX』でさらに盛っているため、大改造が必要になってしまうんです。
しかし、天才プログラマーの手腕により、見事に追加できることに! 歓喜のRIKIが勢いでキャラクターをデザインし、それをドット化しようとしたところ、問題に直面。ファミコンゆえの制限を忘れていたのです。
左右対称に作らないといけないこと、ドット数が少ないため複雑な形状は作れないこと、などなど。そりゃそうですよね! ファミコンですもの。制限を意識しながらデザインを直していくのも、とても楽しい時間でした。
新キャラを作成しながら思いつきました。BGMには巨匠たちのすばらしすぎる音楽が追加されたので、グラフィックも巨匠にお願いできないかと!
キラキラスターナイトDXのドット
そこで思い浮かんだのが、慶野由利子さん(作曲家。代表作は『ディグダグ』『ゼビウス』など)に紹介していただいた小野Mr.Dotman浩さん(『ギャラガ』『ディグダグ』『ゼビウス』などを手掛けた伝説的ドッター)でした。
緊張しながらお願いしてみると……、「面白そうだね。いいよ。やってみよう」。OKいただきました! とはいえ『キラキラスターナイトDX』のキャラアニメは枚数が多すぎて、ゲーム中はバンク切り替えしまくっているほどなんですよ。
そんな枚数を小野さんに負担させるわけにはいかない。そこでキーとなる部分だけ小野さんに作成していただき、中割アニメはRIKIが描く! まるでアニメーターですね! ハイ喜んで!
小野さんが手掛けた作品はいっぱい持っているので、教科書には困りませんとも。真似て改めて気づく、色面積と、個性的な認識力で捉えるデフォルメ具合。まるでジブリ絵のように陳腐化しない、普遍的な説得力。絵を上達させるには模写から入るように、ドットを模写することで、小野さんの美学が流れ込んでくるようでした。
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