「ハリー・ポッター」シリーズで変わらない友情
「ハリー・ポッター」シリーズの主人公がハリー・ポッター。赤ん坊の頃に、闇の魔法使いヴォルデモートに両親とともに殺されかけながらも生き残り、すでに伝説となっている心優しい男の子です。そんなハリー・ポッターがシリーズを通して変わらなかったのがロンやハーマイオニーとの友情でした。
ハリー・ポッターの空を飛ぶ才能
ハリー・ポッターは母の姉の住むダーズリー家で「粗大ゴミ」のように扱われていましたが、自分を虐めていた従兄が吸魂鬼に襲われたときには助けました。
入学の際にホグワーツ特急で会ったドラコがあまりにも傲慢だったため、組み分け帽子が「グリフィンドールか、スリザリンか」で迷った際、スリザリンを拒否し、グリフィンドール寮生となりました。そこでの生活を通して、ロンやハーマイオニーとも親友になります。
第2巻などで明らかになりますが、ハリーはジニーを救いに行く「グリフィンドールの勇気」と、ドビーを解放する際に見せた「スリザリンの狡猾さ」を持ち合わせています。ハリーという人物の面白い一面です。
ハリーは魔法については初めてながらも箒で空を飛ぶ才能を示し、クィディッチの選手になります。この特技は、ハリー・ポッターシリーズの後の冒険でも役立ちます。
ハリーとの友情にも亀裂が入る
校長のダンブルドアからは、一人の生徒以上に目をかけられますが、一方、スネイプからは目の敵にされます。その理由は、ハリーの父とその友人たちが、かつて集団でスネイプをからかっていたためでした。
そして、ハリーの周りでは、奇怪な事件が頻発し始めます。それはヴォルデモートが復活し、再びハリーを殺そうとしていることに関係していました。
ハリーは、クィディッチの試合で活躍したり、チョウ・チャンやジニーに恋をしたり、学生生活を謳歌します。とはいえ、ヴォルデモートの復活は、否応なくハリーをも巻き込んでいきました。
父の親友で、ハリーの後見人であるシリウスも、ハリーの愚かさが原因で殺されます。ダンブルドアは「共に、ヴォルデモートの弱点を探ろう」と誘いかけます。
ダンブルドア亡き後に、ハリーとロン、ハーマイオニーは、分霊箱探しの旅に出ますが、過酷な旅の中、いつしか三人の友情にも亀裂が入っていきます。
シリーズを通して変わらない友情
そしてホグワーツでの戦いのさなか、スネイプの死に立ち会ったハリーは、スネイプと両親の関係、予言と両親の死の関係、そして、ダンブルドアがなぜ自分に特別に目をかけ、自分が何をなすべきかの真実を知り、衝撃を受けるのでした。
過酷な運命を背負いながら、それでも人を殺すことを良しとしないハリーは、戦闘においてもエクスペリアームスで武装解除するに止めていました。これは、闇の魔術を嫌っていた父の心そのものであると言えるでしょう。反面、「七人のポッター作戦」ではハリーを特定されることにもなりました。
あまりにも過酷な運命を背負い、誰を信じてもいいか分からなくなるシリーズを通して、変わらなかったのは、ロンやハーマイオニーとの友情でした。友情もまた、「闇の帝王の知らぬ力」であり、愛や友情を知っていたハリーこそが、最後に闇の帝王を打ち倒したのです。
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