ハリー・ポッターの魔法は正しい発音がポイント
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、煙突飛行が初登場しています。初めての経験に緊張したハリーは、上手に行き先を言うことができず、「ダ、ダイア、ゴン横丁」と言ってしまい、ボージン・アンド・バークスに飛ばされてしまいます。ちなみに、「ダイアゴ横丁」というのは、映画字幕での表記です。
浮遊呪文の練習で正しい発音を指摘
英語では、ハリーは「Diagonally」と言っており、正しくは「Diagon Alley」ですから、区切るべきところで区切らなかった感じが出ている「ダイアゴ横丁」のほうが原文には近いかもしれません。
煙突飛行では、しっかり発音することはかなり重要なようです。また、「賢者の石」では、浮遊呪文「ウィンガーディアム レヴィオーサ!」の練習で、上手にできないロンに対して、ハーマイオニーが指摘する場面があります。
「言い方がまちがってるわ。ウィン・ガー・ディアム レヴィ・オー・サ。『ガー』と長ーくきれいに言わなきゃ」と指摘しています【賢者の石第10章】。ここでも正しい発音が呪文を上手に使うためのポイントになっています。
ハリーたちが無言で呪文を使う練習
しかし、呪文を使うには必ずしも発音が必要ではないという例も後に出てきます。「謎のプリンス」ではハリーたちが無言で呪文を使う「無言呪文」を練習しています【第9章】。このような違いが出るのはなぜなのでしょうか。
これは、魔法の上達に関係するものと考えられます。ハリーたちも6年生まで無言呪文の練習はしていませんし、魔法の上級者であるダンブルドアやマクゴナガル先生といった人たちが杖をふるっただけで魔法を使っているシーンは何度も出てきています。
一方で、ダンブルドアであっても、呪文を唱えるシーンもあります。スネイプによれば無言呪文を使えるかは「集中力と意思力の問題」らしいので、特に無言で使う必要がなければ、口に出すほうが簡単に確実に呪文が使えるということなのでしょう。
■「ハリー・ポッター」おすすめ記事
アルバス・セブルス・ポッターはハリーの次男
アルバス・セブルス・ポッターの苦悩とは?
ハリー・ポッターのダドリーは原作では暴力的
映画でカットされたハーマイオニーの見せ場とは
ホグワーツはパブリックスクールをモデルにした