老後の資金は3つの時期に分けて考えるのが正解
老後の資金は実際には現役の時期、可能であれば最初に就職した時点から考えるべきものです。一生を考えると、マネーライフは大きく3つの時期に分かれます。それが「稼ぎ期」と「定年後に完全引退するまでの時期」「使う時期」です。老後の資金はどれくらい用意すればよいのか見ていきましょう。
最後は老後の資金の取り崩して過ごす
まず、現役時代は資産を積み立てながら運用するための時期。より細かく考えると、この期間には3つの「稼ぎ期(共働き期・子どもの小学校低学年まで・子どもの独立後)」などがありますが、それらを一括して考えます。
次が、定年後に完全引退するまでの期間で、この間も資産を使いながら運用するチャンスと考えます。そして最後が使う時期。この期間は仕事をすることなく、年金収入とそれまでに築いた老後の資金の取り崩しで過ごすことになります。
この3つの時期を終えたとき、最終的にマネーライフがマイナスにならなければ、少なくともお金に関する人生は成功です。では、最初の時期、老後の資金を積み立てながら運用する時代の実際の成果をみてみましょう。
老後の資金は3000万円でも不足
50代の人が老後の資金にどれぐらいの金額を用意しているかのデータです。その結果は、大変心許ないものとなっています。一番多いのは全体の4分の1強の25・8%で、なんと「まったく準備していない」なのです。
それに次ぐのが17・7%の500~1000万円未満、17・4%で100~500万円未満で、全体の平均は1000~1300万円程度です。
ただし、会社員であればこれに退職一時金が加算されます。平均は約1700万円ですから、定年に達した会社員はその時点で、平均3000万円程度の資産を保有していることになると考えられます。
しかし、それでも老後の資金としては不足です。そこで、60歳からの使いながら運用する時期が重要になります。この期間にできるのは3つ、仕事をして収入を得ること、手持ちの資産を運用して増やすこと、そして年金の給付額を増やすことです。
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