エアライフル猟にスコープが必要になる理由とは
近年のエアライフルは一昔前のものと比べれば桁違いのパワーになっています。一昔前のエアライフルでは30m位で鴨類を仕留めるのが限界でしたが、今日のプリチャージ式エアライフルでは100m位までは上級者であれば普通に狙えるほど精度がアップしています。
エアライフルはスコープが必要
そこでエアライフルに必要となるのがスコープです。考えてください。たかだか50㎝にも満たない程のカルガモやマガモを、50m以上の距離をおいて裸眼でちゃんと見えますか? そして確実なキルポイントを狙えますか?
どこを撃っても獲物に当たれば獲れると思っていたら大間違いです。弾がキルポイントを外れれば、たとえ弾が体に当たっても、うまく翼の骨が折れなければ鳥類は飛んで逃げます。弾の当たりどころによっては、その後どこかで死んでしまいますが、まぐれでもない限り回収することは不可能です。
確実に回収するためにはバイタルゾーン(生命の維持に関わる部分)を撃たなければなりません。これがキルポイントです。一般的には頭(ヘッドショット)や首の付け根(ネックショット)を狙いますが、私のお勧めは首の付け根です。
エアライフルで遠距離から狙う
映画やドラマなどでは頭を撃たれてその場で即死するシーンをよく見かけますが、実際はそうではありません(もちろん人間を撃つわけではありませんが)。頭を撃たれた獲物はかなりの時間(3~5分くらいでしょうか)ジタバタと暴れ回ります。
首の付け根を狙ってベストヒットすれば、獲物は一瞬でグタッとその場に崩れます。首の付け根あたりを撃つことにより脊髄が破壊され、脳からの命令を体に伝えることが出来なくなるからです。ちょうど魚の活け締めと同じことで、はた目に見れば即死のように見えます。
50m以上もある距離からカモの3~4㎝程度の首の付け根のバイタルゾーンを狙うためには、最低でも12倍程度の倍率のスコープでないと上手く狙うことはできません。余裕を持って狙うには16倍以上に倍率を上げて狙うことになります。
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