マダニ感染症の症状は咬まれてもすぐに出ない
マダニ感染症の予防法として重要なのはマダニに刺咬されないことである。まず長靴・長袖・長ズボン・手袋の着用が重要である。さらに長ズボンの裾は長靴の中に入れ、長袖の袖口は手袋の内側に入れるとよい。マダニ感染症の予防法と、実際に咬まれたときの対処法を紹介する。
マダニは潰さず皮膚科でとってもらう
マダニ感染症を予防するには、野外作業の後は家に入る前に最低でも上着は脱ぐこと。そして、野外作業の後は入浴し、マダニが付着していないか確認することである。
犬や猫にはマダニに対する有効な防虫剤が存在する。マダニの発生が増える3月頃には獣医師に処方してもらうことが大切である。可能ならば一年中マダニの予防はすべきである。
散歩の後は、ブラッシングをしてマダニをチェックすること。マダニは体表を歩き回って、刺咬する場所を探している。散歩直後は、まだ体表を歩き回っている可能性が高いのでブラッシングが有効である。
マダニが咬着していた場合、マダニは潰してはいけない。皮膚科でマダニをとってもらうのが一番である。
マダニに咬まれても感染症は稀である
もし自分で対応する場合は、ピンセットを使って、皮膚に一番近い部分をつまみ、皮膚に対し垂直に引き抜くこと。ただ、口の部分が体内に残る場合があり、アレルギー反応などの原因となることがあるので、注意が必要である。
慌ててはいけない。流行地のマダニでも数%しかSFTSVを保有しているマダニはいない。SFTSVに感染することは稀である。慌てて病院に行っても、医者も検査できないのだ。
1~2週間程度発熱がないかチェックし、発熱があれば、医者に行くとよい。ただ、マダニに媒介され発熱を引き起こす日本紅斑熱やツツガムシ病などもある。これらは、抗生物質により治療が可能であるため、発熱していても慌てず病院に行くこと。
病院に行った場合は、マダニに咬まれたことを医者に告げること。マダニ媒介性感染症の可能性があることを医者に伝えることが重要である。
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