男役トップスターが羽根を背負う宝塚フィナーレ
男役トップスターを頂点とするピラミッド型のヒエラルキーがあるのが宝塚だ。パンフレットの掲載写真の大きさでランクが一目瞭然。ファンはプログラムを開いて一喜一憂するというわけだ。衣装の飾りもランク次第の徹底ぶり。フィナーレでは、男役トップスターが羽根を背負うのがお約束だ。
宝塚はトップスターの写真が大きい
宝塚では、序列によってプログラムの顔写真の大きさや衣装の扱いがはっきりと変わる。パンフレットを開くと、顔写真が最も大きいのがトップスターで、下位になるほど写真がセンチ単位で小さくなっていく。
衣装の豪華さもランクごとに区別され、同じデザインでもスパンコールの数や、色遣い、刺繍などで明らかに差がつけられる。また、男役が履くブーツでも、ひざまでの通称“スターブーツ”は、ある程度のランクにならないと履けない、といわれている。
そのほか、ショーのフィナーレでスターが背負う羽根も、その豪華さ、大きさが明確に区別されている。
トップスターが羽根を背負うのが宝塚
ショーのフィナーレでは男役トップスターが羽根を背負うのがお約束だ。この羽根は直径約2メートル、重さ15キロもあり、「羽根の重さが責任の重さ」といわれているのだ。
舞台での立ち位置や、与えられる役割も、もちろん序列によって明確に区別されている。群舞やラインダンスでは、センターに近い位置で踊るのが上のランクのスターだ。また、セリを使って登場するとか、銀橋を渡ることも、初舞台のラインダンス以外では上位スターのみの特権。
フィナーレでジェンヌたちが階段を降りる際も、上位のスターほど後から降りてきて、トップスターが最後を飾るのがお決まり。階段中央でソロを歌うのも、エトワール(歌姫)以外は主要スターだけ。つまり、舞台上で目立つ位置にいるジェンヌが主要スター、というわかりやすい構図だ。
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宝塚のトップスターを頂点としたヒエラルキー