宝塚の公演は約3時間で途中に30分の休憩が入る
毎日どこかで公演が行われている宝塚の舞台。脚本は宝塚用に仕上げられたオリジナルだ。公演と稽古の日々を送るジェンヌたちは宝塚大劇場、東京宝塚劇場、宝塚バウホール、そして地方公演と、休む間もなくファンに夢を見させてくれる。宝塚の公演について詳しく見てみよう。
宝塚歌劇の舞台公演は二部構成
宝塚歌劇の公演は二部構成になっていて、通常はミュージカル(芝居)とショーの「二本立て」か、ミュージカル(芝居)のみの「一本立て」のどちらかになる。上演時間は「約3時間」で、途中に約30分の休憩が入る。
上演される作品は宝塚オリジナルも多いが、海外のミュージカルや文学作品、時代劇、映画、マンガなどが原作になっているものもあり、幅広いジャンルの作品が元になっている。原作を元に、宝塚歌劇団の演出家が宝塚の華麗な舞台にふさわしいオリジナル脚本に仕上げるのだ。
また、宝塚歌劇は本拠地の「宝塚大劇場」(兵庫県)、「東京宝塚劇場」(東京都)、宝塚大劇場に隣接する「宝塚バウホール」の3つの専用劇場を持っている。
宝塚歌劇の公演スケジュール
上演回数は「宝塚大劇場」と「東京宝塚劇場」で1年間に各組が順番で、1~2作品をそれぞれ約1カ月間上演。「宝塚バウホール」で若手を中心とした公演が年間8作品ほど。そのほか、“出張公演”と呼ばれる地方公演も全国各地で年に複数回上演される。宝塚歌劇の公式サイトで年間の公演スケジュールをチェックしよう。
優雅できらびやかに見えるジェンヌたちだが、実は舞台役者として相当にハードな毎日を過ごしている。宝塚大劇場とその次に上演される東京宝塚劇場の演目は同じものとなるが、それ以外の宝塚バウホールや出張公演は、別のプログラムとなる。当然、公演に向けた手加減なしの稽古も重なる。
ジェンヌたちの笑顔の裏の健気な苦労を知っているファンたちは、“生徒(ジェンヌ)さん”たちにいっそうの深い愛情を注ぐのである。
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