次世代スターを青田買いする宝塚の新人公演とは
ファンの間で「新公」と呼ばれて親しまれているのが、宝塚の新人公演。これは通常の本公演と同じ作品を、「下級生」や「中堅」、つまり新人だけで演じる公演のこと。トップ候補をいち早くチェックできるため即完売の人気だ。次世代スターを青田買いする宝塚の新人公演を見ていこう。
宝塚の新人公演は公演期間中に1回
宝塚の新人公演は約1カ月半続く通常の公演期間中に、1回だけ行われる。ふだんスポットライトを浴びることのない下級生が上級生に代わって主役を務める、1日限りのイベントだ。
本公演が芝居とショーの2本立ての場合、新公では芝居を上演するのが通例だが、場合によってはショーを行うこともある。演出を担当するのも若手スタッフ。ただし音楽や衣装などは本公演と同じスタッフが手がける。
出演するのは「研7」、つまり入団7年目の研究科7年までの下級生だけ。これからスター街道をのぼっていく若手スターのお披露目なので、見逃せない公演だ。
宝塚の新人公演は一瞬で売り切れ
宝塚の新人公演は1日限りのイベントとあって、チケットは一瞬で売り切れる。歴代のトップスターが羽ばたいていった新公は、生徒にとってもファンにとっても大きな意味を持つ特別なステージなのだ。
新公の配役は年次で決まるのでなく、あくまで歌劇団の評価次第。そこで主役を務める若手男役は、その後のスター街道が約束されたも同然。次世代スターを占ううえでも、新公は見逃せない公演なのだ。
また目当ての新人がいるファンは、うまく舞台を務められるか親心でハラハラドキドキ見守るのもお約束。生徒もここで評価を高めれば本公演の重要な役に抜擢されるので、いやがうえにも演技に力がこもる。若さと熱意あふれる新公をぜひチェック!
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