エアーバンドのカンパニーラジオって何のこと
航空管制のエアーバンドは、航空機を安全に運航するための「交通整理」が目的で、上空にいても空港にいても、航空機は管制官の指示や情報を受けなければなりません。それに対して「カンパニーラジオ」と呼ばれるエアーバンドは、名称が示すとおり航空会社内や組織内の無線になります。
エアーバンドのカンパニーラジオ
エアーバンドのカンパニーラジオは、いってみれば「会社の内線電話」のようなもの。航空管制以外のさまざまな連絡事柄が飛び交っています。その最大の特徴は、エアーバンドでありながら“日本語で交信が行われている”ところです。
航空機は空へ上がったら着陸するまでの間、無線以外の連絡手段が使えないので(基本的には)、地上の会社と上空の航空機がやり取りできる、管制以外の独立した無線があるわけです。
そして、カンパニーラジオはカタカナの専門用語が混じるので、内容を理解するにはコチがいりますが、それでもフルに英語が使われる航空管制の無線と比べれば、ずっと聞きやすいハズです。エアーバンド受信の入門用としてカンパニーラジオを選ぶのもアリでしょう。
カンパニーラジオでトラブル報告
大手航空会社のカンパニーラジオでは、運航を左右する天候や到着空港の状況を航空機が問い合せたり、定時連絡を入れたりという内容がメイン。しかし、時には客室で発生したトラブル報告なども聞こえてきて、ただならぬ雰囲気を感じることもあります。
周波数には、航空路まで上昇した航空機が使う「エンルート用」周波数と、空港で使う「ターミナル用」周波数があり、大手航空会社にはそれぞれで複数の周波数が割り当てられています。
まずは、自分が今いる場所ではどの周波数で受信できるのかを見極める必要があります。とはいえ、エンルート用なら航空機は上空ですし、地上のアンテナも山頂などに設置されていることが多いため、遠方からでも案外ラクに受信できます。
■「エアーバンド」おすすめ記事
エアーバンドを楽しむにはどこに行けばよい?
エアーバンドは民間機がVHFで軍用機がUHF
エアーバンド受信にオススメの受信機「IC-R6」
航空無線を聞くには受信機と周波数データベース
航空無線は周波数を次々と切り替えるのが魅力
フォネティックコードを読み解く航空無線の魅力
■「ラジオライフ.com」おすすめ記事
航空無線の受信におすすめのハンディ受信機4選
エアーバンドがデジタル化されることがない理由
ブルーインパルスのパイロットが使う周波数は?
ブルーインパルスのパイロット同士の交信を聞く