小松基地では各基地のF-15Jが訓練飛行する
日本海側で唯一の戦闘機部隊が所属する航空自衛隊小松基地。日々、領空侵犯に対処しながら過酷な訓練を積んでいます。2016年6月には、飛行教導群(アグレッサー部隊)が新田原基地から移転し、訓練を開始しました。航空マニアの注目度が急上昇している小松基地の所属機に迫ります。
小松基地には全国から戦闘機部隊
小松基地は、能登半島の先の日本海上空にある広大な「G空域」で訓練ができるため、全国から戦闘機部隊が集まります。所属は、部隊マークや機体番号から判別可能。例えば、垂直尾翼にヒグマをあしらった部隊マークが見えるF-15Jは北海道の千歳基地、第201飛行隊の機体といった具合です。
また、市街地に比較的近く、騒音の影響を抑えるため、急旋回して早く海側に出る飛び方が、まるで航空祭の機動飛行のように見えます。しかも航空祭とは違い、兵装が付いている状態で機体を見られるのです。
撮影ポジションによっては航空機の背中がしっかりと見える飛び方をしてくれることもあり、平日でも全国からマニアがこぞって集まっています。
小松基地は官民共用空港で運用
小松基地で見られるのはF-15Jばかりではありません。小松救難隊に所属する「U-125A」は、他の基地の水色の塗装とは違い、かなり濃いブルーの洋上迷彩となっています。現時点では小松基地でしか見られないレアな塗装です。
小松基地では、各部隊にある「T-4」中等練習機が頻繁にタッチ&ゴーなどの訓練を行っています。また、24時間体制で墜落事故などでの機体・乗員の捜索・救助を行う救難隊の活動も有名。彼らは山岳救難や海難、急患空輸なども行っています。
また、小松基地は官民共用空港として運用され、民間機の離着陸も少なくありません。日本航空と全日本空輸の東京便ばかりではなく、アイベックスエアラインズやアジアの航空会社も就航しています。また、カーゴルックス航空の「B747-400F」などレアな機体も見られます。
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