松前真奈美がキラスタDXにガッツリ怖めな曲
松前真奈美さんはカプコン時代に、『ロックマン』『ロックマン2』『ファイナルファイト』などに参加。独立後も、『ダービースタリオン』など多数のゲームで音楽を担当。最近では『Mighty No.9』を手掛けています。とんな豊田さんはどのように『キラスタDX』に参加したかをRIKIが聞き出しました。
松前真奈美は怖めな曲を書いた
RIKI 『キラスタDX』のほうはいかがでしょう?
松前 こちらは、ラスト直前の面で使われる曲だと聞いていました。最初のほうの曲を何曲か聴かせてもらって、「こういうイメージから最後に繋がっていくんだな~」と思って、ガッツリ怖めな曲を書いたの。
RIKI カッコイイ曲です。こちらは往年の『ロックマン』を思わせる、お得意のサウンドになっていますよね。
松前 下田さんに「重めの音にして」ってお願いして、ハードな感じに仕上げてもらいました。
RIKI 下田さんはずっと松前さんのファンだったそうなので、いいタッグになったと思ってます。
松前 『ロックマン9』では、私が下田さんの曲をアレンジしたんですよ。それで今回も一緒に仕事させてもらったのに、一回も会ったことはないんですよね。
松前真奈美が作曲で苦労したところ
RIKI ぜひ会ってみてください。下田さんも喜ぶと思いますよ。ところで、作曲で苦労したところなどはありませんでしたか?
松前 どちらも、全然苦労じゃなかったです。『ショベルナイト』で6音で作った後だったので、3音で作るのも平気でした。
RIKI ファミコンで作る勘所を思い出していた?
松前 そうそう。ベースラインとメロディと、あと中にごちゃごちゃと。
RIKI ファミコンは矩形波2音と三角波1音の3音が基本です。そこにノイズ1音とDPCM 1音が入り、マックスでは5音出せます。ただ、DPCM は容量を食うので、当時はあまり使われていなかったようですね。
松前 ええと、サンソフトの『炎の闘球児 ドッジ弾平』(1992 年)で、ベースに使いました。『2』(1993 年)でも使ってますよ。
RIKI ああ! サンソフトはベースが特徴的でした!