エアーバンドの受信は周波数ステップを必ず確認
エアーバンド受信が他のおもしろ無線と違う点に、運用帯域によって変わってくる周波数ステップがあります。受信機に慣れていない人にとって、なじみのない設定がここかもしれません。すべての周波数は一定の間隔で周波数が割当てられています。エアーバンドの周波数ステップを見ていきます。
エアーバンドの周波数ステップは?
例えば、FMラジオ放送は100kHz間隔、AMラジオ放送は9kHz間隔と決められているのです。この間隔が周波数ステップと呼ばれるもので、電波の使用目的やシステムなどによって、間隔が異なります。
周波数の入力や、未知の周波数を探すサーチ機能を使用する場合、この設定が間違っていると、正確な周波数に合わせられなかったり、周波数発見の効率が悪くなる事態に陥ります。そして、その事態に気が付きにくいのです。
エアーバンドはVHF帯とUHF帯ともに、25kHzステップで割当てられています。受信機の設定もこれに合わせるのが基本。ただし、UHF帯エアーバンドの管制周波数を中心に、100kHzステップで使用することも多いため、設定を100kHzとすることも少なくありません。
エアーバンドの周波数ステップ設定
周波数ステップの設定は、その周波数帯に適した周波数ステップを自動で選択してくれる機能があります。VHF帯エアーバンドであれば、この設定で問題なく使用できるはずです。UHF帯エアーバンドの一部では、その帯域がFMモードで運用されている時の周波数ステップに設定されてしまう場合もあります。
日本やアメリカでは25kHzステップが主流ですが、空港が多いヨーロッパでは周波数不足を補うため、25kHzを1/3間隔にした8.33kHzステップも使用。最近の受信機には8.33kHzステップが搭載されています。
日本でもこの周波数ステップを使用できるよう省令が整備されていますが、実際に割当てる動きは現在のところないので気にしなくても大丈夫です。
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