ブルーインパルスのパイロットの肉声を受信する
全国各地にある航空自衛隊の基地で開催される航空祭。このイベントの見どころは、すぐ目の前の低空を軍用機が飛ぶところ。来場者に見せることを目的に飛行することから、「展示飛行」と呼ばれています。展示飛行の中で1番人気なのが「ブルーインパルス」。そのパイロットの肉声を受信する方法を紹介します。
ブルーインパルスのパイロットの交信
中等練習機T-4×6機で編成される「曲技飛行」専門のチーム「ブルーインパルス」のアクロバット飛行は、航空祭の目玉ともいえる存在。そんなブルーインパルスのアクロバット飛行を支えているのがパイロット間の無線交信です。
ブルーインパルスは航跡を見せるために、白煙を出しながら飛行するのが特徴。その白煙を出すタイミングは隊長機(1番機)から無線で合図されます。
ブルーインパルスのパイロットが使用する無線は、AMモードのアナログ波。受信機で誰にでも聞けます。イヤホンからは先陣を切る隊長機からの号令が聞こえてくるので、ブルーインパルスが次にどのような動きをするのか、ひと足早く分かるのです。ブルーインパルスの華麗な舞いを目だけではなく、耳からも楽しめます。
ブルーインパルスの交信から隊形名
6機で編成されるブルーインパルスの基本は編隊飛行。展示飛行で多用される隊形が、デルタ隊形、ダイヤモンド隊形、トレイル隊形です。展示飛行中のパイロットの交信から、これらの隊形名が頻繁に出てきます。
1番機の編隊長が「メイクデルタ」といえば、“デルタ隊形を作れ”という意味。「メイク+隊形名」の号令が聞こえたら、目の前で隊形の組み直しが始まるのです。ブルーインパルスが行うアクロバット飛行の演技は「課目」と呼ばれ、すべてに名前が付いています。
そのネーミングの基本は、隊形の名称+空中機動の名称からできています。空中機動とはターン、ループ、ロールといった航空機の動きのこと。ターンは左右に曲がる水平旋回で、ループは宙返りのこと。垂直面に円を描くように上昇→降下をします。ロールはクルクル回転することです。
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