ブルーインパルスなど松島基地航空祭が完全復活
2011年3月11日の東日本大震災で発生した津波によって、所属機のF-2が流されるなど甚大な被害を受けた航空自衛隊松島基地。エプロンのかさ上げや防潮堤などの工事が進み、航空マニアはもちろん、地元の人々も待ち望んでいた航空祭が2017年、完全復活しました。
松島基地では航空祭ができな状況
第11飛行隊「ブルーインパルス」は被災当日、航空自衛隊芦屋基地(福岡県)に展開していて、難を逃れました。しかし、基地機能を喪失した松島基地では、航空祭どころか訓練すらできない状況が長く続きました。
芦屋基地や築城基地(福岡県)などを間借りしていたブルーインパルスですが、2013年に帰還し、基地上空などでの訓練を再開。また、F-2による戦闘機操縦課程の教育を行う、第21飛行隊も2016年に三沢基地(青森県)から帰還。
所属部隊が揃い、津波対策にメドがついた2016年、復興感謝イベントとして1万人に限定した航空イベントを開催。ブルーインパルスの展示飛行が松島基地の上空で震災以後、初めて行われました。
松島基地で航空祭が完全に復活した
そして2017年8月27日、43,000人の来場者を迎えて一般開放された松島基地で航空祭を開催。今まで通り午前と午後にブルーインパルスの展示飛行が見られるなど、完全に復活した姿がありました。
松島基地はブルーインパルスの所属基地として有名ですが、F-2の戦闘機操縦課程の教育を行う基地という、もうひとつの顔もあり、日々訓練のため離着陸が行われています。
航空祭では地上展示はもちろん、早朝のウェザーチェックでは、天候とともに基地周辺の渋滞情報を伝達、オープニングフライトでは3機による編隊飛行、その後は単機であったものの機動飛行も見せるなど、随所で航空祭を盛り上げてくれました。
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