千歳基地航空祭でブルーインパルスにトラブル!
2017年7月23日に開催された航空自衛隊千歳基地の航空祭は、開庁60周年を記念したもの。ただし、天候の都合でフライトがほとんどキャンセルになりました。そしてブルーインパルスの展示飛行では1番機にトラブルが発生。ブルーインパルスのパイロットの無線から聞こえてきたレアな交信とは?
ブルーインパルスのパイロットの声
午前中の曇天から一転、昼過ぎからは青空が見え始めます。とはいえ、散在する2,000フィートの雲が流れてきていたため、タキシング中の「ブルーコントロール」と1番機パイロットの編隊長との交信からは、第5区分で実施する方向であることが伺えました。
滑走路に6機が整列してスモークのチェックも終わり、タワーから離陸の許可も出て、今まさに機体が動き出そうという時「ブレーキが、なんだ、外れなくなったな」「あのね、動けなくなった」というブルーインパルスのパイロットの声が受信機から聞こえてきたのです。
声の主はなんと、1番機パイロット。「ブルーコントロール」への報告の第一報でした。ブレーキをかけていない状態で操作しているのに、パワーをかけても動かない旨の連絡も…。
ブルーインパルスにトラブル連発
ブルーインパルスの1番機が動けないと、その後ろの2~4番機は身動きが取れませんが、5・6番機は誘導路に戻ることが可能な位置。この日は5番機に搭乗する園田3佐のラストフライトだったこともあり、5・6番機だけでも隣の滑走路から離陸させたいという気持ちがパイロットの交信から伝わってきました。
しかし、園田3佐は5・6番機のみで離陸してもやれる課目が無く、5機で離陸できないのならキャンセルすると決断。しかし、その直後「ウェザーチェックで5・6で上
がってダメだったら戻ります」と、ひとまず飛ぶことに。
しかし、立ち往生の4機を迂回するためにタワーから指示された誘導路とは逆の誘導路に入ってしまうなど、トラブルが連発。離陸後、ウエザーチェックの後、5・6番機でやるには厳しい天気であると判断、2機はタックイニシャルで着陸してきてブルーインパルスのフライトは終わったのです。
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