千歳基地航空祭で見られる政府専用機の編隊飛行
最北の基地で行われる航空祭では、ここでしか見られないシーンがあります。千歳基地航空祭では、政府専用機であるB-747-400とT-4ブルーインパルスの共演が見られるのです。このほか、趣向を凝らした地上展示も見逃せません。千歳基地航空祭の見どころを詳しく見ていきましょう。
千歳基地航空祭で政府専用機を展示
首相が海外に移動する時に使用される政府専用機。マニアの間ではコールサインから「シグナス」と呼ばれています。ベースは千歳基地にあり、航空祭では例年、航過飛行と地上展示が行われます(外遊日程の関係で展示されない年もあった)。
一般人が政府専用機を、これだけ近くで見られるというのはなかなかない機会。国内航空会社では、既に退役したボーイング747も珍しい機体ですが、2019年にはボーイング777を導入、機種変更される予定です。この光景が見られるのも、あと数年になります。
航空祭の目玉である異機種編隊飛行では「シグナス01」を先頭に千歳基地所属の3機が見事な編隊で航過飛行を行いました。2016年は展示飛行を「シグナス01」、地上展示を「シグナス02」が実施。展示飛行を終えて着陸する時には、2機を一緒に写せるタイミングもありました。
千歳基地航空祭で操縦席に長蛇の列
航空祭では飛んでいる航空機に注目が集まりますが、地上展示も見逃せません。千歳基地航空祭では、整備員の解説を聞きながら、F-15Jのギアなどの動作を見られる「油圧作動展示」。エンジンの着脱などの作業展示もありました。
各基地で趣向を凝らしたスペシャルマーキングが施された機体が展示されることがあります。千歳基地でもスペシャルマーキングのF-15Jが地上展示。同基地の第201飛行隊の部隊マークをモチーフに、機首と尾翼に力強いヒグマが描かれていました。
また、ハンガーと呼ばれる格納庫では、操縦席が見られるようになっていたり、航空機以外のさまざまな装備品の展示や隊員の音楽演奏があったりと、フライトがない時間帯も楽しめます。装備品展示で最も人気なのがコックピット展示。今回はF-15Jの操縦席が見られ、長蛇の列となっていました。
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