エアーバンドでAMモードが使用される理由とは
エアーバンドが他のおもしろ無線と違う点としてAMモードの電波型式があります。受信を楽しんでいる人にとって、無線通信の受信モードはFMモードが基本というのが、アタマに入っていることでしょう。しかし、VHF/UHF帯エアーバンドはAMモードです。エアーバンドでAMモードが使用される理由を見ていきます。
音質が劣るエアーバンドのAMモード
ほとんどの無線通信はFMモードが使用されています。AMモードを使用している無線は、中波や短波のラジオ放送ぐらい。エアーバンド以外ではあまり使われない電波型式です。
AMモードは、変調方式と呼ばれる音声の信号を電波に乗せるための方法の一種で、振幅変調(Amplitude Modulation)の英語の頭文字をとったもの。簡単に言うと、電波の強弱で情報を伝達するという方式です。
AMモードは音質が劣ったりノイズに弱いというデメリットはあるものの、無線機の回路構成がシンプルで、狭い帯域でも音声を送れるなどのメリットがあります。
エアーバンド受信はモードを確認
また、混信したことがFMモード(周波数変調:Frequency Modulation)に比べると分かりやすく、多くの人命を預かる航空機の無線としてはAMモードを使用する方がメリットが大きいとされています。
エアーバンドを受信する際は、モード設定がAMモードになっていることを確認して下さい。音が極端に小さかったり、音が割れるなどの現象が発生する場合は、受信モードの設定が間違っている可能性も考えられます。設定中の受信モードはディスプレイに表示されています。
受信機には、周波数帯によって適切な受信モードに自動設定されるオートモード機能を搭載。精度良く働くのですが、UHF帯エアーバンドの一部の周波数帯では、自動でAMモードにならない周波数も存在するので、確認が必要になるのです。
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