エアーバンド受信で知っておきたい法律とマナー
空港へ行けばエアーバンドは必ず聞けます。目の前で動く航空機を見ながら受信すれば、交信内容もすぐに理解できるでしょう。ビキナーこそエアーバンドを空港で受信してほしいところ。ただし、エアーバンドの受信には守るべきマナーがあります。エアーバンドを聞く際の法律とマナーを見ていきましょう。
エアーバンドの交信を収録した動画
エアーバンドの受信を禁止する法律は、日本にはありません。これは他のおもしろ無線も同様です。民間航空機はもちろん、国防の機密を担う自衛隊機の交信でも、聞くだけなら自由です。
法に触れるのは、傍受した交信の内容を他人に漏らした場合。動画共有サイトを見ると、エアーバンドの交信を収録した航空機の動画が多数見られますが、これは法律的にNGな行為です。
エアーバンドではありませんが、2016年7月には鉄道無線の交信を収録した動画をインターネットで公開したとして、書類送検された事例もあります。受信した音声を他人に聞かせたり、内容をしゃべる、聞いた内容を元に悪用するといった行動は慎むべきところです。
エアーバンドはイヤホンが欠かせない
空港の展望デッキはエアーバンドを聞くには最適な場所の1つですが、ここでハンディ機のスピーカーから交信音を垂れ流しながら受信するのもNGです。
エアーバンドを他人に交信を聞かせるという行為が法に触れる可能性があるだけではなく、航空マニアや受信マニア以外の人々が集まる場所で、無線の音声を流すことがふさわしくないからです。イヤホンを使用するように呼びかけている空港もあります。
空港の展望デッキや基地の周辺は、航空機のエンジン音が鳴り響きます。その中で、エアーバンドの交信内容をクリアに聞くためにはイヤホンは欠かせません。イヤホンは受信を楽しむために用意しておきたい必須アイテムなのです。
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