住宅ローンの金利の計算は融資が始まるときから
住宅ローンは金利変動によって返済額が変化します。元利均等返済の場合、変動金利型で3,000万円を30年ローンは金利1.0%で毎月の返済額96,491円です。しかし、半年後に金利が2%になった場合、毎月の返済額は11万650円になる計算。住宅ローンの得するポイント、そして落とし穴の両方に関わるのが「金利」です。
住宅ローンの金利の計算は要注意
住宅ローンの金利の計算が難しくてどうせわからないと、不動産会社がすすめるままに組んでしまうと損をする可能性が高くなります。
じつは、住宅ローンは割引が基本の商品です。各金融機関が競い合うポイントはまさにその割引内容。店頭に出ている「基準金利」は簡単にいえば定価で、「優遇金利」、つまり割引率の高さがそれぞれのアピールポイントになります。
そのつけ方にも違いがあり、最初の一定期間だけ金利が引き下げられるのが「当初優遇」。完済までずっと割引されたままなのが「通期優遇」で、適用される内容によって、最終的な返済額が大きく異なってきます。優遇金利終了後に約束される割引率にも違いがあるため、住宅ローンの金利の計算は要注意です。
住宅ローンの融資開始時の金利で計算
また、金利のタイプで一番人気なのは変動金利型ですが、メリットがある分、複雑でリスクが高いのも事実です。市場金利の変動によって、返済総額が大きく増える可能性もあるため、経済的に余力のある人が組むべきローンだといえます。
変動金利型を組んだあとに、将来的な不安が生まれた場合は、金利タイプの切り替えを考えてもいいでしょう。
もうひとつ注意したいのが住宅ローン金利の確定時期。ほとんどの民間ローンでは申込時ではなく、実際の融資が始まるときの金利で計算されますから、住宅の購入スケジュールとよく照らし合わせる必要があります。
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