「安心R住宅」中古物件ネガティブイメージ払拭
国土交通省による中古住宅の施策として「安心R住宅」があります。ハウスメーカーの「スムストック」の取り組みも合わせて、今後は中古住宅市場がより活性化されることが予想されます。中古物件も考えている人は、これらの制度を利用してよい物件を探してみてください。
安心R住宅の目的はネガティブ払拭
安心R住宅の制度の目的は「不安」「汚い」「わからない」という、中古住宅につきまとう3つのネガティブなイメージを払拭し、中古住宅の売買を促進すること。そのために、国の関与の元、事業者団体が特定の物件に対して標章を付与していきます。
安心R住宅の認定の条件は「不安」「汚い」「わからない」の3つのイメージを払拭できる措置がとられていることです。
具体的には、新耐震基準に適合し、インスペクション(建物状況調査など)を受けていること。十分なリフォーム工事を実施している、または、その費用を含むリフォーム計画の提案書が用意されていること。現在の外装、内装、水回りの状況がわかる写真を開示することが求められます。
安心R住宅は各団体の相談窓口から
さらに、広告掲載時には、点検記録などの保管状況が示されていて、それらの詳細がすぐに開示できる状態でなければいけません。安全性が十分に保たれていて、リフォーム工事できれいな状態になっており、広告情報がきちんと用意されていて、わかりやすくなっていることが必要なのです。
これらの条件をクリアし、国と事業者団体から認定を受けた物件は、安心R住宅の標章を広告などに使用できます。この標章付与を行える登録団体は、いまのところ「一般社団法人優良ストック住宅推進協議会」「一般社団法人リノベーション推進協議会」「公益社団法人全日本不動産協会」の3カ所となっています。
この制度に登録している団体は、相談窓口を設置することも登録条件のひとつになっていますので、安心R住宅の認定物件を購入したいと考えている場合、各団体の相談窓口から相談するのが一番です。
■「マイホーム」おすすめ記事
分譲マンションは50年住んで初めて元が取れる
確定申告の書類は申告書AとBのどちらを使う?
戸建てよりマンションの方が固定資産税が高い
住宅ローンの借入額設定の大原則は「返せる額」
不動産情報は戸建てとマンションで別々に検索
中古マンションのリフォーム費用は150万円程度
マイホーム選びでの新築物件のメリットとは?
マイホーム購入に消費税率引き上げはどう影響?
マイホームの購入は物件価格以外の費用も考える
住宅購入の頭金はローンが総額の80%になる金額