日本でラジオ放送が初めて行われたのは1925年
アメリカでのラジオ放送開始から遅れること5年の1925年3月22日、日本で初めてのAMラジオ放送が行われることになった。それに先立って、1923年に逓信省(現・総務省)が、のちの放送法の原型となる「放送用私設無線電話規則」を制定。東京、名古屋、大阪の各地域で、公益法人として1事業者ずつを募集してラジオ放送を許可する方針を打ち出した。
日本におけるラジオ放送を独占する
結果、社団法人東京放送局( JOAK )、社団法人大阪放送局( JOBK )、社団法人名古屋放送局(JOCK)が設立されて放送を行うことになるのだが、途中、東京放送局が発注予定だった送信機を大阪放送局に横取りされてしまったり、東京放送局が突貫工事で用意した別の送信機の検査が間に合わず3月1日の開局が22日にずれ込んだり、開局までは色々とあったようである。
そんな各局も、翌年1926年に「社団法人日本放送協会(NHK)」として統合。この先25年もの間、日本におけるラジオ放送を独占することになる。
民間放送が初めて認められたのは、第二次世界大戦終結から5年経った1951年のこと。1951年4月21日、申請した16局にAM放送の予備免許が交付されたのだ。そして、1951年9月1日・午前6時30分に名古屋の中部日本放送が開局、遅れること5時間半の同日正午に大阪の新日本放送(現・毎日放送)が開局。日本は、その後、数年間の開局ラッシュを迎えることになる。
中波の民間ラジオから遅れること3年
しかし、この時点では、各局とも放送内容がバラバラで、NHKを除いてネットワークが組まれていたという話は無い。また、NHKのネットワークとて、全国をカバーするにはあまりに放送局数が少なくかなり貧弱なものであった。
そんな中、日本が戦後の復興からめざましい経済成長を遂げるに至り、株式投資や先物取り引きが活発に行われるようになっってくると、全国を一斉に結ぶ即時性のあるメディアが求められるようになる。
そうして登場したのが、「日本短波放送(のちの「ラジオたんぱ」、現「ラジオNIKKEI」)」だ。放送内容は今と変わらず株式・商品市況放送が中心。中波における民間ラジオ放送のスタートから遅れること3年、1954年のことであった。
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